【実録! 退職物語0-1】クリエイターになりたい僕が就活を始めてから退職を決意するまでの3年間 就活編
2015年08月02日

【実録! 退職物語0-1】クリエイターになりたい僕が就活を始めてから退職を決意するまでの3年間 就活編

ここで、「実録! 退職物語」の前日談を書いておきます。
僕がどういうつもりで就職したのか、どうして辞めるにいたったのか、まだきちんと記事にしていませんでしたので。

クリエイターになりたいと思っている人間が、覚悟の決まらないまま就活をしたらどうなるか。その末路を包み隠さずお伝えします。クリエイター志望の学生のみなさん、こんな風にならないように注意してくださいね!

***

僕は、就職活動を始めてから、「自分専用の就活ブログ」を書いていました。(パスワード付き非公開)
就職先選びについて書いたり、自分の正直な気持ちを書いて心の整理をしたり、採用面接の内容を記録して見直したり、といった用途です。
後で自分が読むことや、1年後以降に就活する友人・後輩・弟に参考にしてもらうことを想定して、他者に見せるブログのように書いていました。ほぼ、今書いているこのブログと同じスタイルです。

面接官と自分のセリフが覚えている限りすべて記録されていて(文字数にすると1件5000字ほど)、自分でも気持ち悪い奴だと思います。
このブログにも、課長たちから言われたことが事細かに書いてありますもんね。やっぱり神経質ですね……。

この記事では大学3〜4年の就活の時のお話をします。



【就活ステータス】

・学歴:国立大学
・専攻:哲学科 倫理学コース
・資格:運転免許しかない
・英語:できません! 古文ならある程度読めます!←
・年齢:浪人・留年なしのストレート
・長所:人を喜ばせることが好きで、積極的に「どうしたらもっと喜んでもらえるか」を考えられる
・短所:人を喜ばせることが好きなあまり「凝り性」や「お節介」になる
・容姿:かなりチビ

・希望:残業や休日出勤のないところで仕事と創作活動を両立したい

一番のウィークポイントは専攻でした。(と自分では思っていますが、本当はチビだったりしてw)
哲学というと、馴染みがないためか必要以上に「すごい」「難しそう」「学者っぽい」というイメージを持たれてしまい、面接官から敬遠されてしまったのです。
意外と「哲学なんて役に立たないでしょ」的な批判は受けず、経営には哲学が必要だと考え評価する面接官か、そもそも哲学が何をやっているのか分からない面接官の2種類でしたが、どちらにしても僕は癖の強い人材と思われてしまうようです。

ただ、同級生は普通に内定ゲットしていたので、僕の問題ですね\(^o^)/



【大学3年(2012-2013)】



6月
就活サイトに登録。
本当になりたいものはクリエイターであり(それも、小説でもゲームでも音楽でも、その時表現したいものを表現するのに最も適したものを自由に選べる立場の人間になりたかった)、普通に就職するのはあくまでクリエイターとして成功できなかった時の「保険」「滑り止め」と考えていたので、特に「やりたい仕事」がなかった。
とりあえず各サイトの○○診断系をやりあさる。

本当に才能とやる気があるならこの時点で、いや、もっと前にクリエイターになっている」というご指摘は、まったくごもっともだと思います。でも、当時の僕は、クリエイターは不安定な職だから二足のわらじでやっていくべきだと考えていたんです。それは今でも現実を見た冷静な意見だと思います。仕事をやめようとしている今の僕の方がおかしいです。
でも、何度も書いてしまっていますが、一度本気でクリエイター目指してみて挫折しないと、諦めきれなかったんです……。やらずに一生後悔するよりは、やって後悔する方が取り返しもつきやすいと思うんですよ´・ω・`



7月〜8月
まずは世間を知りたかったので、1〜2日のインターンシップに複数参加。
・スマホゲーム制作会社
・広告業界
・スーパーマーケット(仕入れから販売まで)
・飲食店

スマホゲームの会社に送るインターンエントリーシートの参加希望理由欄に、僕はこう書いていました。

私は子供の時から、漠然とクリエイター(ゲームプランナー、小説家など)になりたいと思っていました。しかし、それが狭き門であり、決して安定した職ではないことも知っていました。夢を諦めたくない、でも子供じみた夢をいつまでも持ち続けていていいものか。そのジレンマから、一般的な職に就くこともクリエイターになることもイメージできないまま、この歳まで来てしまいました。
今年の一月にフリーゲームを作り、Web上で公開し始めたことがきっかけで、まだゲーム業界への憧れは捨てられないという思いが湧き上がってきました。しかし、一方では、いわゆる「普通の」仕事をしながら小説家を目指したいという気持ちも否定できませんでした。
迷い続けている私にとって、各社の開催するインターンシップは魅力的でした。まずは興味のある業種のインターンシップに参加し、現場の雰囲気を知ることから始めようと思ったのです。それが私の参加動機です。

いけしゃあしゃあと書いてあるように見えるでしょうが、僕はこんなエントリーシートを送るのが本当に恥ずかしかったんですよ。でも、「嘘で採用されても自分が苦しいだけだ」という考えから、できるだけ就活で嘘をつかないようにしていたのです。



8月23日
「将来展望」という記事を書いている。それによると……

・「自分がいいと思ったものしか作りたくない、広めたくない」
・「今でも完全に憧れを捨てきれたわけじゃないんですけど」「やっぱりゲーム会社に入ったら好きなものが作れなくてつらいんだろうなぁ」
・「ゲームか小説、どちらか選ぶ。どちらか捨てる。それがこの夏の課題だと思っていました。しかし、いろいろ将来のこと考えて、インターンに出て、僕の理想に近い生き方をしているクリエイターさんを調べたりしてたら、「ゲームも小説も諦めない」という選択肢が見えてきたんです」

時間外勤務の少ない企業(行きたい業界は特になし)に入社し、仕事の傍ら創作活動をし、自らをブランド化する。その計画について、当時の僕はこう評価します。

この将来設計なら、失敗が怖くないのもグッド。
まずは普通の職に就くので、才能なくてものたれ死ぬことはありません!^^
思いっきり、やりたい放題、自分を試していこうと思います。
ダメならダメで、あきらめられるからいいんじゃないでしょうか。
趣味でラノベ公開して、趣味でゲーム作るだけ。そんな、夢を規模縮小したような生き方だってできるんです。
プロになれなくても、売れなくても、有名じゃなくても。
メシ食っていければ、絶望はしませんよ。

うん、そうだね。でもね、結局お前は、残業のない職場どころか、残業が普通より多い職場にしか就職できなかったんだよ! ばーかばーか!!(ここぞとばかりに過去の自分に罵声を浴びせる)
しかも、そこは一般的にはホワイトとされていて、聞けばみんな羨ましがるところで、友達なんか「そこなら趣味も充実できるね、おめでとう」とか言ってたんだぜ!

その評価は全体としては誤りではなく、一部の部署だけが激務だったんだ。でもお前は配属先を選べないし、一度激務を耐えた功績があれば、これからも忍耐を買われて激務の部署に回される可能性が高いと思わないか?
そうさ、仕方ない。お前は悪くないよ。リサーチ不足でもない。運が悪かったんだ。

つまりさあ、就職なんて運任せなんだ。仕事と創作活動の確実な両立なんて、幻想だったんだよ。そんな甘えた考え、社会じゃ通用しない。自分の人生捨てる覚悟で行かないと何も得られない。

だからwwお前が1年半かけてやっとのことで手に入れた職を、未来のお前は捨てちゃうんだよww
お前にはこれから、プロになれなくて、売れなくて、有名じゃなくて、メシも食っていけない、絶望人生が待っているんですーwwやったねおめでとうwwwwwm9(^Д^)プギャー

ここまで自分を罵倒しないと気が済まないレベルで、僕は自分の夢見がちさにほとほと呆れています。自分なのに、もうついてけないって感じです。でも付き合うしかないですよ。自分なんですもん。
自分と自分ってどう考えても別人ですよね? 不思議ですよね。何で自分なのに共有できないんでしょう。理性と感情に分かれているから? でも理性側にだって感情ありますよね……。まあそれは難しすぎる問題なのでここでは置いておきましょう。



9月
業界研究を始める。相変わらず行きたい業界はない。
つまり、本当はクリエイター1本でやっていきたかったんです。
その勇気・実力がないからそうしようとしなかっただけで。



12月
自己PR大会に出場。黒歴史。
大会主催者側から派遣された就活アドバイザーは、僕をこう評価しました。

今まで多くの学生を見てきたが、その中でも話し方が独特だと(笑)
これはよくも悪くも、ということですが。

見た目と性格のギャップが面白いそうです。

エントリーシート→活動的で元気そう
容姿や物腰→静かで真面目
性格→気が強くて意志を曲げない

プレゼンのタイトルが、「やりたいことは全部やる 〜二足のわらじをはきたい奴の就活〜」なのですが、「とても“奴”などという言葉を使うようには見えないww」と笑われました。

ESを読んで活動的な人だと思い、実際に会ってみて「あれ、大人しいな」と思い、プレゼンを聞いて「内にエネルギーを秘めてるわ」と思う。3段攻めな感じが面白いとのこと。

プレゼンのタイトルには触れないでください……黒歴史なんです……。



1月〜3月
特に行きたい業界がないまま選考を受け始めるも、すべて落選。
ES(エントリーシート)を書くのが苦痛で仕方なかった。

まあ、志望度が高くても、一番の希望はクリエイター一本なわけですから、欺瞞に満ちた志望動機を書きまくっている間に嫌になっちゃったんだと思います。当時の僕は、自分はそんなに弱くないと強がってたと思いますけどね。



【大学4年(2013-2014)】



4月〜5月
やっとESが通り始め、筆記試験や面接に進む。
周囲の学生が内定を獲得している中、ようやく就活が始まったといった感じ。



5月後半
本当に第一志望だったところに最終面接まで漕ぎつけるも、不採用。
仕事の面白さ、安定性、ワークライフバランス、立地、どれをとっても最高の職場で、1年間就活してきてそこ以上の所がなく、ずっと第一志望にしていたので、かなりショックでした。
しかし、

自分を見つめたら、○○に落ちたことよりも、「就活を終えることができなかった」ということにショックを受けているということが分かりました。

という分析も。
結局はさっさと就活終わらせて、残りの大学生活を創作活動に充てたかったんです。それは叶いませんでしたけどね。



6月
細々と就活を続ける。



7月
親に「お前は会社勤めには向いてないから、起業しなさい」と言われる。
つくづく思いますが、親というのは本当に偉大な存在です。



8月
就職だけが進路じゃないよね、とか言いながらまったり過ごす。
この辺りになると、普通に就職して普通に家庭を持って普通に幸せになる……そんなレベルの高いイベントは自分の一生には用意されていないのだと諦観するようになってきます。

8/28、22歳の誕生日には、「自分らしく生きていく方法」なる、モラトリアム臭半端ない記事を書いています。それによると……

就活サイトを見たり募集メールを確認したりはしているのですが、いまいちピンとくるところがなくて……。

僕は今まで、やりたいと思ったことしかやらずに生きてきました。
やりたくない努力はしないで乗り切ってきました。
高校時代は、数学0点でも宿題出さなくてもなんだかんだで評定は2〜3になるとタカをくくって勉強しませんでしたし、受験勉強もほとんどせず、合否は運任せでした。
だから今さら受験勉強とか、入りたくもない企業のために履歴書書くとか、できないんです。

したくない、ももちろんありますが、マジで「できない」。
努力をしたことのない人間が、いきなり努力できるようになるわけないんです。
努力することも能力のうちです。
何に対して努力できるのか、というのも人によって違うと思います。

僕の場合、好きなことには徹夜でもなんでもできますが、そうでないことにはめっぽう弱い。
勉強は嫌いなのに、一部の人からは不思議と「努力家」だと思われてる。
つまり、ゲーム風に言うとステータスが偏ってるんですね。
(中略)
今は、就職活動をお休みして、もっと自分らしく生きる方法を模索しています。

自分は特別な人間なんかじゃない、凡人だ、だから普通の人と同じように就活して、就職しよう……そんな風に思ってた。
でも違いました。僕は凡人のレベルに達してませんでした。「特別」にダメな人間でした(笑)



9月
基本、戦国花札のサイト作ったりして遊んでましたねww やる気も内定もなし。
「正直もう就活やめたいと思いました」とのことです。
面接官に変なこと言われておだてられて、落選者には連絡なしの予定だったのに何故か速効で落選通知と成績証明書が郵送されてくるという謎体験をしたのもこの時期。

・(成績証明書を見ながら、それにしてもって感じで)いやー、素晴らしい成績ですね。

・せっかくこんなに難しそうなことを学んできて、こんなに成績もいいのに……普通に働いちゃうの、もったいなくないですか?

・本当にしっかり話される方ですね。長年いろんな人を見てきましたけど、素晴らしい受け答えですよ。普段から頭の中で考えを整理してらっしゃるんでしょうね。

あまりに褒められたので、落選すると予感しました。
採る気ないから褒めて帰そうとしてるんですよね。接待面接ってやつですか……。

哲学のこと、突っ込まれないようにしようと思ってたのに、向こうからグイグイ来てカントとヘーゲルとか言われるし、成績のこと褒めて院を奨めてくるし(左2人は僕は院に行くべきだと思っている節がある)、逃げ場なさすぎじゃないですか。
個性が強すぎて使いにくいと思われて落とされるのがオチですよ。
そっちが個性的な質問してくるからそうなるんじゃないですか! 僕が勝手に哲学について語り始めてるわけじゃない……と思うんですけど、傍から見たらそう見えるんですかね。

みんなこんなに苦労してるんですか……?

頑張って面接受けに行ったのに、親どころか面接官からすら「就職に向いてないよ」的なことを言われて、自分ってなんなんだろうと考えずにはいられなかった22歳の秋。



10〜12月
卒論執筆のため、進行中だった1社を除き就活休止。
そして12月末、ついにそこで内定! 今の勤務先、そして退職する職場です

「そしてついに内定! でも俺たちの冒険はこれからだ!」とのことです。本当にその通り。先見の明があるじゃないですか^^


【実録! 退職物語】時系列順シリーズまとめ(目次)
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