【実録! 退職物語15】退職はRPGのエンディングに似ている
2015年10月04日

【実録! 退職物語15】退職はRPGのエンディングに似ている

10月2日・3日は、たくさんアクセスしていただいたのにかかわらず更新がなくて申し訳ありませんでした。
またブログのカスタマイズをしていたもので……。(←情報フェチ)
お時間をいただいたおかげで、一層見やすいブログにできたと思います。機能面の説明はこちら。カスタマイズ方法についてはまた別に記事を書きますね!

さて、とうとう退職日当日のお話です。
が、その前に退職の前日のお話を。


退職日前日、課長に呼び出されました。

「一応確認しておくけど、明日は退社式終わったらちょっと片付けとかして、昼で帰るんだよな?」
「え!? そういうものなんですか!? 普通に定時までいる気だったんですけど……」
「今までさ、有休も取らずに、夜遅くまで働いてきたわけじゃん? 最後くらいは早く帰ったらどうかと思ってさ」
「いや……あの……定時までいちゃいけないんでしょうか?」
「別にいけないってことはないよ。そういう人も多いよ」(課長補佐)
「じゃあ、定時までいさせていただきます」

という会話をしたのですが、すぐに呼び戻されて、

「さっきはああ言ったけど、やっぱり昼までにしてもらえないかな? 単刀直入に言うと、こっちで花束とかプレゼントとか用意してて、電車じゃ持って帰れない量なんだよ。だから、車で家まで送ることになってるんだ。でな、その前に一緒にお昼食べよう。 な?」

と言われました。
僕はびっくり仰天です。

だって、その時まで定時まで働いて身の回りの整理や挨拶回りをしようと思ってたんですよ。
周囲の人も、まだ僕に聞きたいことがあるようでしたし。
それなのに、タイムリミットがいきなり半日早まったら、さすがにどうしようと思っちゃいますよ´・ω・`
大変ありがたいお話なんですけど、それだけにますます心苦しい……。

「そんな……恐縮です」(頭の整理ができていないのでとりあえず出た言葉)
「これは慣例なんだよ。最後は上司が家まで送っていってお昼をおごることになってるんだ」

あれ? さっきは定時までやってから帰る人も多いって言ってませんでした?^^;
僕はたまたまバス&電車通勤ですが、この職場は車通勤がほとんどなので、荷物が多くたって困らないし、帰り上司の車で家まで送ってもらうことになってたら、朝来るとき逆に困っちゃいますしね。絶対そんな慣例あるわけないですよね。
きっと僕をフォローするための優しい嘘なのでしょう……。

そこまで言っていただいたら、断るわけにも行きません。
僕は急遽、次の日の昼までの出勤となりました。


そしてとうとう退職日当日。

聞き慣れた朝の挨拶(発声)もこれで最後か――と思いきや。

「本日は、ある人にとってとても特別な日です。
ご存知かと思いますが、夢前さんが退職されます。
1年半という短い時間ではありましたが、今まで大変お世話になりました。
それでは、みなさん、昨日説明した通り、
今日は夢前さんスペシャルバージョンでお送りします

!?

「夢前さん、1年半お疲れさまでした」
「「「夢前さん、1年半お疲れさまでした!」」」

「夢前さん、自分の道を頑張って進んでください」
「「「夢前さん、自分の道を頑張って進んでください!」」」

「夢前さん、儲かったらおごってください」
「「「夢前さん、儲かったらおごってください!」」」

「夢前さん、今までありがとうございました」
「「「夢前さん、今までありがとうございました!」」」


まさかのサプライズにびっくり!
名前を連呼されて恥ずかしい!
そして、そんなに親切にしていただくほどの価値が自分にあるとは思えず、余計に心苦しい!

当然、僕からの言葉を求められます。
立派なことは言えないし、言う必要もないのでしょう。
ただただ、素直な感謝の気持ちを……。

「皆さま、このようなサプライズをしてくださいまして、ありがとうございます。
1年半という短い時間
(とさっき言われたのを気にしている)になってしまい、大変申し訳ありませんが、今まで大変お世話になりました。
皆様からは大変親切にしていただき、お世話になってばかりで、何もお返しできず申し訳ありません。
本当にありがとうございました」


日本語が若干変ですが、再現すると大体こんなことを言いました。
素直な気持ち=謝罪ばっかりですね´・ω・`

泣いてしまった方もいて、本当に心苦しかったです……。


そして退社式。
退職者は僕だけだったのですが、形式上必要なことなのか、若手1人のために副社長やいろんなところの部長・課長が集まってきて、肩身が狭かったです
式は3分で終わる簡単なものでした。

もしかすると、退職日当日まで出勤して退社式に出席する人は稀なのかもしれません。人事課の人に何度も「本当に出席してくださるんですね?」と念を押されたのは、偉い人の予約をしておいて「やっぱり有休消化するので来ません」となったら困るから=それだけ休む人が多いからなのかな、と思います。

それから課長・課長補佐と部内の挨拶回り。
同じ部の他の課に言って一言挨拶。
同期の人が目を真ん丸にして驚いていました……。すみません……。

戻ってきたら、デスクの片づけと、PC内のデータの整理。
すべて無事に完了。

と思ったら、え、係長、今から「引き継ぎ書」ですか!?
……全部「ファイルサーバ>○○係業務>夢前 マニュアル・テンプレート>マニュアル のフォルダ内にあるマニュアルの通り」です! 印!(手抜き)


急に午前で退職になってしまったので、お世話になった人の挨拶回りをする時間がありません。
係長に「○○さんが来たらお礼のお菓子を渡しておいてください」と話したところ、待っててあげるから挨拶回りしてきていいよとのこと。

僕は9月になるまで、同じ係の人が僕の退職を知っているのかどうかさえ分からなかったほどで、最後まで自分の口から退職のことを他の課の人に伝えていいのか分かりませんでした。(公式には退職者の掲示は退職日の翌日に行われます)
そのため、事前に退職の話をすることができなかったのです。

皆さん突然のことで驚いていらっしゃいましたが、門出を祝ってくださいました。
僕は職場の中ではパソコンのできる方なので、「PC・ネット関係の事業を始める」と言えば合点が行ったようでした。本当はそこまで立派なものじゃないんですけどね^^;

皆一様に言うことは、 

「「「夢前さん、儲かったらおごってください!」」」

でしたww デジャブwww

今までお世話になった方のところを回るのは、まるでRPGのエンディング直前の、今まで出会ったキャラと話せる時間のようで、ほっこりしました。


皆さんに期待されながら、いよいよ退勤です。
花束もいただきました。課と部から1つずつ。

hanataba.jpg

いやいや、立派すぎですよ!

写真だと分かりにくいかも知れませんが、5000円はしそうな花束でした。
1年半で辞める若造に何でこれ!?ww
普段定年退職しか相手にしたことがないから、相場が分からなかったのでしょうか?

うわー、申し訳ないなぁ、恐縮だなぁと思いながら、課長補佐の運転する車へ。
課長・課長補佐・係長と一緒に、お昼を食べにいきました。
1500円のお寿司をおごっていただきました。


根掘り葉掘り聞かれたらどうしよう、課長とギクシャクしたらどうしよう、と不安でしたが、そんなことはなく、穏やかに時間は過ぎていきました。

「夢前さん、今どんな気持ち?」

昼下がりの空の下、係長が僕に聞かれました。

「不思議な気持ちです」

僕は率直な感想を述べました。
だって、今でも信じられないくらいです。この人一倍臆病な僕が、上手くいく可能性は極めて低い夢のために、安定した仕事を辞めるなんて。
去年から辞める辞めるとは言っていたけれど、本当に辞められるなんて。

課長に批判されながらも、同僚に辞めないでと懇願されながらも、とうとう本当に辞めてしまいました。

僕はどうにも、自分と自分が同一人物であるように感じにくい体質なので(……体質?)、退職のこともクリエイターを目指すことも、正直自分自身のことというより「友人に付き合っている」という感覚なんです。

中の僕が自分の見ている世界を外に伝えたいというから、外の僕がいろいろ手伝ってやって、外の僕が怖がるから、中の僕が励ましてやって……。
僕はいつも僕に支えられているから、僕は僕を見捨てられない。


二重人格ではないんですけど……強いて言うなら、「自己愛」でしょうか。
そんなわけなので、いまいち主体的な自覚が持てないのですが、だからと言って退職後の生活をおろそかにするつもりは全くありません。僕は僕のために頑張ります・ω・

何はともあれ、なるようになったわけです。
僕の今後の活躍にご期待ください!(笑)


ちなみに、この午後休は、1年半働いてきて最初で最後の有休取得でした。
職場の皆さん、今まで大変お世話になりました。
ありがとうございました。


「無名」から始める事業計画 に続く

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