信号のない交差点(丁字路)で安全に右左折する方法と、全般的な安全運転のコツについて
2017年07月04日

信号のない交差点(丁字路)で安全に右左折する方法と、全般的な安全運転のコツについて

実はこの前、信号のない丁字路での左折で、右から来ていた直進車の運転手とトラブルになってしまいました。
事故にはなっていませんが、しばらくは運転のことばかり考えてしまうほど反省しました。

この記事は、安全運転についての情報を皆様と共有したいと考えて書きました。
参考にしていただけたら嬉しいです。

※「丁字路」と「T字路」
口語では「T字路」と言うことが多いと思いますが、法律用語としての正式名称は「丁字路」です。
以前、テレビ番組で「丁字路」と言ったお年寄りを、「T字路」を間違えて言っているのだと思ったスタッフが笑うという場面があって問題になったことがありました。
NHKの見解では、放送用語としては「T字路」も「丁字路」もOKとのことです。


事の顛末


下図のような道を運転していた時のことです。
青が僕、赤が相手の車です。

20170703-1.png

※道の長さや車の距離感は、正確な縮尺ではありません。この図を見て近い・遠いといったことを論じることはできませんのでご注意ください。

僕(青)は左折後、50m先で右折する予定です。

優先道路通行車の進行を妨げてはならないというルールがあります。
つまり、右左折車は割って入ることによって直進車にブレーキを踏ませてはいけないのです。

右左折する時は、直進車がいないか、いたとしても距離と速度から見て十分遠い位置にあることを確かめなければなりません。要するに「左右確認」ですね。

僕は一時停止し、右から直進車が来ていることを確認しましたが、十分な距離があると思って左折しました。
しかし……。

20170703-2.png

左折直後というよりも、右折しようとスピードを落とした辺りで、後ろの車(赤)がクラクションを連打しながら迫ってきました。
前方には左折中の第三者の車(緑)がいて、こちらは動くことができず、追突するかと思うほどでしたが、幸いにも事故にはなりませんでした。

この後こんな感じで(YouTube動画へのリンク)運転手の方とトラブルになってしまったのですが、その件については、別のページで詳しくお話しさせていただきます。

ヤクザとカーチェイスした話(運転のことでトラブルになってしまった時の経験談&対処法)

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反省と対策@ 左折後すぐに右折するということを考慮して、より一層余裕を持たなければならなかった。


クラクションを鳴らされたタイミングから考えるに、左折後順調に加速して直進していれば、後続車(赤)にブレーキを踏ませることも、イライラさせることもなく、トラブルにはならなかったかも知れません。

直進車(優先道路通行車)の進行を妨げないためには、右左折後に適切な加速をする必要があります。
極端な例ですが、右左折時にどんなに距離があったとしても、右左折後に止まっていたらいずれ追い付かれて邪魔になります。

しかし、今回の場合は、左折後すぐに右折するということで、大して加速しないうちに減速に入り、右折したい丁字路で停止することになります。
後続車(赤)からすれば、「左折で自分の前に割って入ってきた車(青)が、50mほどのろのろ運転し、挙句の果てに停止した」ということなので、事故にはならなくても頭に来て当然と言えます。(もちろん、頭に来たからといって何をしてもいいということではありませんが)

僕は、最初の左折の時点でぶつからないことばかりを考えて、次の右折のために進行を妨害してしまうことを考慮に入れずに、「今なら行ける」と思って左折してしまったのです。
大変反省しています。

右左折後に、またすぐ右左折する予定がある時は、「自分が2回目の右左折をした後に、減速せずに走り続けた直進車(後続車)が十分な余裕を持ってそこに到達し、通り過ぎて行ける距離」を目安に、1回目の右左折をするとよいと思います。


これは理想論であって、実際には、優先道路の車が途切れなくて、待っていたらいつまでも右左折できなくなってしまうということもあると思います。

しかし、無理に飛び出すと、トラブルどころか本当に事故が起きかねないので、そういう時はできるだけ、優先道路の車が自主的に止まって道を譲ってくれるのを待ちましょう

常に渋滞気味で右左折に支障が生じているような道では、むしろ「譲ってあげよう」という人の割合が増えるものです。(経験上。全国的にどうかは知りませんが僕の地域では、という話です)

無理に飛び出して事故になってしまった場合、優先道路ではないこちらに責任があります。本当に注意してくださいね。くれぐれも短気を起こされませんように……。
もし右左折前の後続車にクラクションを鳴らされても、慌てて飛び出したりしてはいけません。


反省と対策A 「ギリギリ行ける!」は、すでに手遅れ。3秒待ってみよう。


今となっては、客観的に見てどうだったのかということは誰にも分からないことですが、例え左折後直進するとしても、そもそ最初の左折の時点で、直進車との距離が十分でなかった可能性もあります。

右左折する側が「行けるだろう」と思っていても、直進車にとっては急に自分の前に割って入ってくる右左折車は脅威です。実際にはブレーキを踏まなくても支障のない距離(と相手の速度)であっても、ヒヤッとしてブレーキを踏んでしまうかも知れません。
相手をヒヤッとさせている時点で、十分な距離ではなかったということです。

また、右左折する側が「直進車は自分の存在に気付いているはず(だから、「急に飛び出された」とは感じないだろうし、ブレーキを踏まなくても大丈夫だと分かっているだろう)」と決めつけるのも誤りです。
徐々に頭を出していても、直進車がそれに気づいているとは限らないし、気づいていても「自分が通り過ぎるまで待っているだろう」と思っているかも知れません。

また、右左折車の存在に気づいているからこそ、早くその交差点を通り過ぎようとスピードを上げる可能性もあります。


では、どうしたら安全に右左折できるのか……。
僕は考えました。

左右確認して、「よし、今すぐ行けば間に合う! もたもたしてたら行けなくなる! 早く右左折しなきゃ!」という場面があるかと思いますが、冷静になって考えてみれば、そんなタイミングではすでに手遅れなんですよね。

右左折する側でさえギリギリと思っているということは、直進車からしたらすでにアウトなんですよ。

しかも、パパっと左右確認しただけでは、直進車との距離は分かっても、速度までは正確に把握できません。
もしかしたら、今にも加速しようとしているかも……。

そこで僕は、上記の1件以来、左右確認時に3秒数えるようにしています。
3秒待っている間に行けなくなるほどの距離しかないんだったら、直進車からしたら初めから十分な距離がなかったということだ」という考えです。

その3秒で、直進車のスピードも掴めます。
3秒経っても、距離・速度の両面から安全を確信できる状況であれば、安心して右左折できるというものです。

ただし、ここで最後の注意点があります。
右から来る直進車ばかり気にしていると、左の安全確認がおろそかになり、左折時に歩行者や自転車を巻き込んでしまう恐れがあります。
右から来る直進車が十分遠いことを確認したら、必ず最後は左(後方も含めて)を見てから左折しましょう。

僕も常々気をつけています。3秒の間に自転車がぴゅーっとやってきている可能性、十分あります。


「だろう運転」ではなく「かも知れない運転」を!


全般的な安全運転のコツを教えてくれる、非常に有用な2ちゃんねるのコピペがあるのでご紹介します。

以前海外で60年以上無事故無違反で表彰されたおじいさんが秘訣を記者に聞かれ
自分以外の人間はすべて気が狂ってると思いながら運転する」と答えてた
狂ってるから通行人はいつ飛び出してくるか分からないし、いつ前の車が急ブレーキをかけるか
いつ目の前の自転車が斜め横断するか、いつ対向車が合図なしで右折するかもわからないんだ
みたいな気持ちで油断しないで運転するらしい
それ以来シートベルトしめた後に「運転中に見える人間はみんな頭がおかしい」と呟いてから
運転するようにしてる

悪気はなくても、慎重な人でも、脳梗塞や心筋梗塞で突然意識を失う可能性があります。
自転車や歩行者が倒れてきたり、前後左右の自動車が突然暴走し始めたりということも、あり得ないことではありません。

ですから、「キチガイ」とまでは思わなくても、「誰でも突然変な挙動をする可能性があるんだ」くらいに思っておくのは、必要な心構えだと思います。
自分が優先道路にいるからって安心していてはいけません。
「だろう運転」ではなく「かも知れない運転」を心がけましょう!

車を運転するのに、気を付けすぎるということはないと言います。
僕も人のことを言える立場ではありませんが、だからこそ、情報を共有したいと思って記事を書きました。
参考になれば幸いです。


※運転のことでトラブルになってしまった時の経験談&対処法はこちら

※トラブルや事故が「起きてしまってから」のことを考えると、ドライブレコーダーがあった方がいいかも知れません。

※事故になってしまった時は、軽微なものであってもすぐ110番しましょう。その時は怪我をしていないと思っても、後から大事になることも……。
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posted by Rei Yumesaki at 13:30 | 雑記 | 更新情報をチェックする
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