今、宇宙の終わりの場面を書いているのですが、以前僕はTwitterでこんなことを呟いていました。
あれ? 宇宙が膨張と冷却の果てに熱的死を迎えるとして、ブラックホールすら蒸発した後に残る素粒子が質量や大きさを持たない、あるいはすべての「存在」が崩壊して「無」になるのであれば、そこにあるのはもはや「空間」ではなく「点」であって、それは世界の始まりの「一点」と同じ状態なのでは…?
— 夢前 黎@BGM・SE・声の素材配布中! (@Rei_Yumesaki) 2016年1月30日
これについて考察を深めたので書いておきます。
@素粒子は質量や大きさを持たない。質量や大きさは、複数の素粒子が連関することで初めて成立する「現象」である。(たぶんこれは正しい)
A大きさと空間を、本質を同じくするものとすると、空間の存在や距離というのも素粒子同士の反応によって起こる「現象」ということになる。(たぶんこれは間違っている)
質量・大きさ・空間・距離を、ここではまとめて「現象」と呼ぶ。
Bそうすると、こういうことになる。↓
エントロピーが最大になることにより、素粒子間の距離が離れる。
→素粒子間の距離が離れることにより、「現象」が成立しなくなる。
→「現象」が成立しなくなることにより、素粒子間の距離がなくなる。
→素粒子間の距離がなくなることにより、エントロピーが最小になる。
つまり、エントロピーが最大の状態=エントロピーが最小の状態となってしまうわけですね。
考えられるのはこの3つ。
A.その矛盾こそが宇宙の真理。
B.大きさと空間は別物。空間は素粒子に依らず成立している。
C.どんなに離れても素粒子同士は影響し合い、空間を形成できる。
うーん、空間って何なんだろう。
宇宙が熱的死を迎えたら、空間を成立させていたエネルギー(場?)も崩壊して、宇宙は「点」となり新たなビッグバンが起こる――なんていうのも面白いと思います。
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